先日今の日本を象徴するニュースが飛び込んできました。
”山際経済担当大臣『野党の話は聞かず』”
まさに自民党が圧勝したことによる弊害…
このニュースを読むに、岸田総理の”聞く力”を売りにしているとのこと。
おそらく山際大臣の周りには肯定する人しかいないのでしょう…
これが現在の日本です。
つまり
自民党にあらずは日本国民にあらず
日本人全員は自民党を支持すべき
と言っていることになります。
これが本当に民主主義国家の国会議員の発言なのでしょうか。
もちろん日本国内で選挙権を持っている方は
個人が投票先を選ぶことができますし、何人たりともその権利を侵害することはできません。
しかし山際大臣は『生活をよくしたければ与党に投票すべき』と…
1党独裁になれば生活がよくなると…
過去25年以上ほぼ独裁状態で日本の成長をピタリと止めた党の、
しかも経済再生担当大臣が発するんですから…国民も舐められたものです…
久しぶりに『この人は何言ってんだろう』って思いました。
でもこれが現実なんですよね…
このニュースが話題に上った際に、多くの人が私と同じく
『この人何を言っているの? 現役大臣なのにけしからん!』
のような反応を示したと思います。
でも本当の問題点はこの発言そのものではないような気がします。
現在日本国内では、選挙は普通の民主的選挙で
18歳以上のすべての日本人には選挙権が与えられています。
そしてすべての人は”自由投票”
投票をするorしないはもちろんどの政党のだれに投票するかを自由に選択できます。
だからこそ現役の国会議員の皆様は、国民から信を受けたうえで活動を行っているのです。
つまり山際経済再生担当大臣を国会に送り出したのは我々国民だということです。
選ばれた議員が国会内で自分の意見を発言すること自体は何の問題もありません。
つまり、ニュースで取り上げられた発言自体は何の問題もないことになります。
適切かどうかはさておき、発言自体は自由にされてしかるべきだと思います。
問題はここからで…
こういった発言をした方が落選しないどころか圧勝してしまうこと
ここに問題点があると感じています。
近年、国会議員の失言(揚げ足取りのような部分もありますが…)が多く取り上げられてはいますが
『訂正し謝罪します』や『発言を撤回いたします』
お決まりの文句でなかったことにしようとします。
もちろん本来の意とした捉われ方をせずに、勘違いから生まれるケースもあるため
すべてがすべて悪いとは思いませんが…
例えば
『国は自粛要請をしているので、それを破り感染拡大しても国のせいにしないでね』
と発言された某自民党議員の方は、その後行われた選挙で過去最高の得票数を獲得しています。
つまりあの発言は肯定されたという審判になるのです。
ここで勘違いしてほしくないのですが、私は落選すべきとは思っていません。
あの発言一つで、今までやってきたすべての仕事を否定するわけにはいかないですし
それ相応の価値がその議員さんにはあると思います。
ただ…歴代最高得票はいかがなものか…という思いがあるわけです。
『次からは気を付けてくださいね。私たちはしっかりとみていますよ!』
という思いで野党、もしくは白票を投じる方がもう少しいらっしゃって欲しかったなと…
ここが今の日本が抱える一番の問題なんだと感じています。
かのナチスドイツの
『アドルフ・ヒトラー』
彼も民主的な選挙で選ばれ、国民が作り上げたことを決して忘れてはいけないと思います。