少子化が叫ばれて久しい今日この頃ですが

本日、会社の同僚の方から一つご質問をいただきました。

『最近奨学金の返済が終わったって言ってましたけど…大変でした?』

おっと…かなり予想していなかった質問だけに

『どうしました?必要ないなら絶対に借りない方がいいやつですよ!あれはただの借金ですから…』

とストレートに返答しました。

どうやら同僚の息子さんが来年受験生のようで、進路未定から進学の方向にシフトしたいと相談を受けたようなんです。

『あー…親としては大変な決断ですよね…』

私の職場では大卒が少なく、私を含めても3人くらいしかいないので大卒の意見を聞きたいとのことでした。

『まず第一に何の勉強をしたいか決まってるんですか?』

と聞いたところ、そういった話は出ていないらしく、とりあえず進学に向かって頑張りたいとのこと。

私ははっきり言って大学に行ったことを公開していますし、あの4年間で培ったものは

学生アルバイトとして働きまくっていたおかげで身についた社交性と人見知りが治ったことくらいです。

もし人生の中で高卒の進路を再度選択できるのであれば、絶対に大学だけは選ばないでしょう。

それは大学が悪いという訳では無く、何について勉強したいかという確固たる意志がないまま

入れる大学を選び、何となく進学してしまったことに対して後悔をしているという事です。

そもそも大学に行く目的は『より専門的な知識を得る』という事にあると思います。

また、大学に通う過程で得ることのできる資格や、卒業しなければなれない職業に就くために行くことも一つでしょう。

私はそのどちらでもなく、ただただ地元から離れたいという理由だけで進学を選び、

親の財力では学費が厳しいとのことから奨学金で学費を払うことになりました。

私の学費はすべて奨学金で賄いました。それを卒業後約20年返済し続けたわけです。

はっきり言って地獄でした。借りれない時点で授業料が払えないので、無利子で審査に落ちるよりは

確実に通る有利子を選び、4年間借り続けました。そのおかげで『大卒』という肩書だけは手に入れることができました。ただ…それだけです(汗)

卒業後はアルバイトを続けるためにフリーターを選択し、いわゆる新卒カードを未使用という

何のために大学出たのかわからない爆笑人生を送っている私です…

ただ親になってみて、その意味のない『大卒』という肩書がないと入社希望すら出せない企業があり

そこが子供たちの本当にやりたいことであったとしても、チャレンジする権利すら与えられない危険性がある。

そのことをきちんと理解したうえで、子供たちの可能性を残せる選択をさせてあげたいなとは思います。

世の中の子供達にひとつ失敗者からのアドバイスをできるとすれば

自分のやりたいこと(仕事として一生やっていこうと思えるもの)はなるべく早く見つける努力をした方がいいという事。それが1つでも複数でもいい。いくつでも可能性として残してもいい。

早く道しるべをつけていかないと取り返すのが相当しんどくなるのが人生です。

やりたい職業についている人は必ずと言っていいほど逆算をしていたと思います。

『○○になるためには○○と○○を勉強して○○の資格を取らなければならない』

この発想にいかに早くたどり着けるかがあなたの、子供たちの未来を左右すると思います。